建物を改修する場合、大きく分けて3つの改修目的があります。

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建物を永く使うために機能面、性能面を改修するもの。
建物の状態をみて構造の補強を行う、防水などの建物性能を補修を行う、水周りなどの設備の更新を行う改修です。 -
ライフスタイルの変化にあったものにするためや新しい用途として利用するために、プランや空間のデザインを行う改修です。
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建物のイメージを変える、新しいアイデンティティを表現する改修です。
目的やコスト、建物条件をふまえて改修の提案をおこなっています。
改修の設計、監理をすすめる際に、既存の建物の状態を把握することが重要です。
構造や設備、周囲との関係などにより、制約が発生してきます。その制約の条件整理を行い、建物の有効活用や気持ちのよい空間づくりを行います。
集合住宅の改修を行う際、構造や設備などの現状調査から入ります。既存構造による制約や補強の検討、設備の制約、更新に加えて、コストや施工条件をふまえ、さらに永く使っていくために、依頼者とコミュニケーションをとりながら、ライフスタイルにあわせたプラン、空間づくりをすすめていきます。
既存の構造や素材などを活かした改修や、まったく新しい空間づくりを行う改修、バリアフリーや収納を充実させるなどの機能面での改修など、制約の中で、さまざまな工夫を取り入れた提案をしていきます。
鉄骨造やRC造のビルテナントの改修であったり、異なった用途の建物を改修することが多い、店舗、オフィス、医院の改修は、設備の制約を把握することが重要です。隣との関係、建物全体からの制約をふまえながら、テナントのコンセプトを重視し、機能的にも満足できるプラン、デザインを行います。建物の制約が時には、新しい視点をもった工夫が生まれることがあります。既存空間の特徴を活かした改修を提案していきます。
